目次
適応障害とは?
特定の状況や出来事がその人にとっての強いストレスとなり、気分や行動面に症状がでることです。
特定の状況や出来事とは?
人間関係トラブル・引っ越し・結婚・部署異動・転職・育児や介護など。変化が多く重なってしまうと起きやすいです。
適応障害は比較的多く見られ、誰にでも起こりえます。適応障害の状態の一つとして、「抑うつ」「うつ状態」と言われることがありますが、うつ病とは異なります。
うつ病と適応障害の違い
うつ病の特徴
・ストレス源と思われるものから離れても、状態の改善は難しい
・発症している間はどんなことも楽しめない
・脳に何かしらの問題があると言われており、うつ病に対しての薬が効きやすい
適応障害の特徴
・ストレス源から離れると症状が回復しやすい
・発症している間も、もともと楽しいと思えることは比較的楽しめる
・抑うつ感に対しての薬が効きにくいため、ストレス源から離れることが大切
・睡眠障害が出ている場合は睡眠薬を飲むこともある
もちろん、適応障害を発症している人の中にはうつ病になっている可能性があるため、一概には言えません。
こんな症状があったら、適応障害の可能性も
・体がだるい
・普段よりも異常に涙もろい
・動悸
・意欲が低下している
・集中力が低下している、ミスが増えた
・眠れない、途中で起きてしまう
・気分が落ち込む
・めまいやふらつきがある
・上記の症状が始まった時期やストレス源が明確にわかる
もし上記の症状が1ヶ月以上続いている場合は、専門家へ相談をしましょう。
頭痛や腹痛などは、身体の異常の可能性もあるため、まずは身体自体に異常がないか調べることが大切です。
ストレスを知る・軽減するおすすめの方法
- ストレスとなっていることを紙に書き出してみる(PCでもOKです)
ストレスを感じていると認識することで、ストレス軽減に繋がることも - 30分多めに寝る
睡眠が不足しているといつも以上にストレスによるダメージを受けやすい - 30分だけ自分の時間を作り、やりたいことをやってみる
やらなきゃいけないことではなく、やりたいこと - 5分だけ散歩
理想は緑がある公園だと◎ - 癒される香りのものを買ってみる
自分が好き!と思えるものを選んでみてくださいね - ストレスと感じるものから一度離れてみる
例えば、人間関係がストレスであれば関わる時間を少し減らしてみるなど - 心療内科、メンタルクリニックなどへ相談してみる
専門家の手を借りることも大切です
◾️保健師のReal Voice
同じ状況でも、適応障害になる人とならない人はいます。
ストレスの発散方法や、物事の考え方の違い、元々のストレス耐性(ストレスに耐えられる力)の違いなど、理由は様々です。
物事の捉え方の傾向は?
ストレス耐性は高め?低め?
これらを知っておくことが、第一歩になります。
良い悪いは判断せず、まずは自分の傾向・特徴を知ることが、ストレスフルな時代を乗り切る鍵です。