食欲

食欲不振はなぜ起きるの?病院に行った方がいい症状もご紹介します

いつもより食欲がない、食べ物を食べる気にならない・・そんな時、とても心配になりますよね。特に夏場の暑さで食欲不振になると、体力も落ちてしまい不安になったりします。

今回は、食欲自体が起きる仕組みから、食欲不振の理由、そしてどんな場合に病院へ行った方が良いのか?など、食欲不振について詳しくお伝えしていきます。

食欲不振とは?

文字通り、食べ物を食べたいという気持ちが低下・もしくはなくなった状態を食欲不振といいます。

食欲はなぜ起こるの?

食欲は、脳・自律神経・ホルモンによってコントロールされています。その中で司令塔の役割をしている場所が、脳です。

脳の中には「お腹が空いている」と認識する”摂食中枢”と「お腹がいっぱい」と認識する”満腹中枢”があります。

簡単に、満腹から空腹までの流れは次の通りです。

①食事をする

→血糖値が高くなる

→満腹中枢が刺激される

→「お腹がいっぱい」と認識

②食事をせずにいる

→血糖値が低くなる

→摂食中枢が満腹中枢に合わせて刺激される

→「お腹空いた」と認識する

胃の中が空っぽになると、内臓神経(=自律神経)が摂食中枢へ連絡をすることで、私たちは「お腹が空いたな」と感じるのです。

つまり、血糖値と自律神経満腹中枢もしくは摂食中枢に連絡をすることで、食欲が湧いたりお腹がいっぱいと感じたりするということです。

食欲不振はなぜ起こるの?

食欲不振には、大きく分けて3つ原因があります。

1つは内臓の異常、2つは満腹中枢の異常、3つ目は栄養不足によるものです。詳しくご説明していきますね。

1)内臓の異常

内臓に何かしらの原因があって食欲不振が起こるパターンです。例えば、胃や十二指腸や小腸などに異常がある場合。

胃などの消化管に異常があると、食べ物の消化を助ける物質”消化酵素”の働きが鈍ります。消化酵素がうまく働かないと、食べ物がうまく消化されず胃や腸にとどまりまるようになります。

その結果、消化管が「こちらはいっぱいだよ〜」と満腹中枢に連絡をします。満腹中枢に連絡をするので、お腹は空いていないと認識してしてしまうのです。

また、心臓がうまく働かなくなる心不全や、肝臓・腎臓の病気でも、食欲不振が起きる可能性があります。

その他に、口内炎や歯の痛みなどの口の異常も食欲不振の原因となることがあります。味覚の障害や不快感を起こすことで、摂食中枢の働きを抑えてしまうためです。痛み止めや抗生剤などの薬によって、脳が刺激され消化管の粘膜が傷つけられることで食欲不振に繋がることもあるのです。

2)神経の働きの崩れ(神経=自律神経、摂食中枢、満腹中枢)

心身の不調が満腹中枢に影響を与えたり、摂食中枢・満腹中枢そのものが異常をきたすことがあります。

例えばストレスフルな状況にいると、交感神経が過度に働きます。すると、体は戦闘モードになるため、消化機能が下がり食欲不振となるのです。

発熱時も摂食中枢の働きが抑えられるため食欲が低下します。

また、うつうつとした気分になると日常生活の何に対してもやる気が起きず、意欲が感じらえれず、食欲すらも低下することがあります。

3)栄養不足

消化酵素は、ビタミンなど必要な栄養が足りていないとうまく働けません。つまり、栄養素などが足りていないと消化酵素の働きが低下することに繋がり、食欲不振に繋がるのです。

食欲低下→ビタミン不足→さらなる食欲低下のループになってしまうことがあるので、お腹が空いていなくても、少しでも栄養をとることが大切なのです。

ちなみに・・・夏に食欲が落ちるのはなぜ?

いくつか理由はありますが、1つは体温の上昇を抑えるためです。

食べ物を食べた後、少し体がポカポカしませんか?これは、食べ物をエネルギーへ変換することで熱が生まれるからです。そこで、食べる量を抑えることで、暑い夏に体温が上がることを抑えようとしているのです。

反対に秋や冬になると体を温めるために食欲をあげ、食べることで体温をあげたり皮下脂肪を蓄えようとすることから食欲が上がるのです。まさに、「食欲の秋」ですね。

このような症状がある場合、病院へいくのがおすすめです

①食欲不振が数日以上続き、お水が取れていない時

食欲不振が数日続くと、脱水のリスクが上がります。

水分があまり取れていない・尿の回数が明らかに減っている・色が濃い尿が続いている・熱が出た、といった時は脱水の可能性があります。

②他の症状がある時

下痢や嘔吐・だるさや気持ち悪さなど、食欲低下以外に症状がある時、および食欲不振が数日以上続いている時は、肝臓や胃など体の異常の可能性があります。

その他にもストレスフルな生活をしている人は、食思不振と一緒に睡眠障害や頭痛などが出ていると、心の不調の可能性があります。

③短期間で体重が減った時

体重にもよりますが、ダイエットをしていないのに1ヶ月で5kgなど極端な減り方をしている場合も、受診をした方が良いです。

食欲不振になった時におすすめしたい工夫方法

①液体から栄養をとる

本来は食事から栄養をとることが理想ではありますが、食欲がわかない時は野菜ジュースや簡単な栄養ドリンク、ゼリーを口にするのがおすすめです。

②ちょこちょこ食べでもOK!

食欲がわかないときは、少しでも良いので食べたい時に食べたい分だけ食べてみましょう。

保健師のReal Voice

食欲は、年齢や生活リズム、女性の場合は生理などの影響も受けます。

一時的なものや、食事量が少し減った程度であれば、過度な心配はいりません。

ただし、心配いらないなと見過ごしていると、体からのSOSを見逃す可能性も。なんだか気になるけどいきなり病院には行きづらいな・・という時は、保健師へ相談することも一案ですよ。

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ハワユ産業保健師チーム

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