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ご質問
生理前にメンタルが落ち込みやすいです。学生時代はある程度自由に休めていたのですが、社会人になって対処に困っています。仕事も集中しづらくなると感じています。何か良い対処法はないでしょうか?
読者・ユーザーの皆さまから頂いた質問に対して、「働く人の健康管理・心と身体の予防の専門家」である産業保健師が回答するコーナーです。一般的な回答となりますが、参考になりますと幸いです。
産業保健師からの回答
こんにちは、ご相談をありがとうございます。ハワユ産業保健師チームです。
生理前にメンタルが落ち込みやすく、仕事も集中しづらくなるのですね。仕事に支障が出てしまうほどとはお辛いこととお察しします。今回は月経前症候群についてご説明し、対処法を3つご紹介させて頂きますね。
月経前症候群について
生理が始まる10日前頃から生理開始まで、ホルモンの影響により心身の症状が出ることがあります。
落ち込み、イライラ、集中力低下、気分の不安定さなど
むくみ・頭痛・便秘・食欲の増加・乳房のはり・ニキビなど。
これら症状を総称して「月経前症候群」と診断されることもあります。
1.気分の落ち込みへの対処法
気分の落ち込みへの対処法としておすすめなのは、
②誰かに相談する
の2つです。
①軽い運動をする
散歩のように簡単に始められるもので大丈夫です。人は体を動かすことでセロトニンと呼ばれる幸せホルモンが分泌されるため、気分が前向きになりやすいのです。
②誰かに相談する
気分が落ち込んでいる時に1人で鬱々してしまうと、どんどんネガティブな考えになってしまう可能性があります。お友達やご家族など話しやすい相手に話すことももちろん良いですが、月経前の症状は個人差があり、理解できる方と理解が難しい方もいることは事実です。
また、メンタルの落ち込みはホルモンが原因の一つでもあります。話をする中で感情的になり、思ってもない発言をしてしまうこともあり得ます。
良好な関係性維持のためにも、できれば月経前の症状に理解のある専門家などに相談することをお勧めします。
2.仕事における集中力の低下の対処法
業種にもよりますが、下記の内容を試してみて下さい。
いつもより1-2時間前にはベットに入る
・業務中なるべく小休憩を挟む
・なるべく周囲の力を借りながら業務を進める
・付箋やアラームなどを使用して忘れないよう工夫する
裁量権が高い業務についている方は
・遅出/早退する
など、業務量や業務時間調整をすることも1つです。
3.婦人科の受診も視野に
メンタルの落ち込みや集中力の低下が、生理前だけでなく生理が始まっても続くようでしたら、別の原因の可能性があります。
また、月経前症候群に対してお薬で症状の緩和をすることも可能です。
自分の状況を確認するためにも、一度婦人科の受診をしていただくことをお勧めします。
近くの通いやすいクリニックでも良いですが、婦人科はそんなに頻繁に通うわけでもないため、口コミなどから自分に合いそうなクリニックを探すことも選択肢の一つかと思います。
年齢とともに、体の状態も変わっていきます。今はまだ早いと思われるかもしれませんが、検診を含めて、今後の人生で産婦人科を受診する機会は出てくるかと思います。若いうちから良いなと思える婦人科の先生を見つけておくと、安心ですよ。
またご心配なことがありましたら、ご相談下さいね。応援しています。
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