ご質問
生理休暇が制度としてありますが、取っていいものですか?大学の時の友人に聞くと制度がない人も多く、身近で取っている人がいなくて分からないです。
読者・ユーザーの皆さまから頂いた質問に対して、「働く人の健康管理・心と身体の予防の専門家」である産業保健師が回答するコーナーです。一般的な回答となりますが、参考になりますと幸いです。
産業保健師からの回答
こんにちは、ご相談をありがとうございます。ハワユ産業保健師チームです。生理痛などが辛いご状況でしょうか。周りで生理休暇を取っている人がいないと、取っていいのかどうか不安になりますよね。今回は、2つのポイントをお伝えさせて下さい。
1.生理休暇は、制度として活用して問題ありません
生理休暇は制度としてはあるものの、会社の雰囲気によっては取りづらいことがあると思います。なかなか言い出しづらいと感じる方も少なくありません。
生理休暇は労働基準法でも定められている大切な制度ですので、もちろんとっていただいて問題ありません。業務の繁忙状況から、丸一日お休みすることが難しい場合は、半日など時間単位でとることも基本的には可能ではあります。
心身がしんどい場合は、制度を利用しましょう。
2.生理の悩みも解決していきましょう
一方で、生理痛が重く業務できないといった状態や、生理前に感情コントロールがきかず会社内で人間関係トラブルを起こしてしまうという状況の場合、保健師としてはとても心配です。
生理痛や月経量を始めたとした生理事情は個人差がありますが、病気が原因で生理がひどくなっている可能性も考えられます。
また、生理の悩みに関係する病状は大きく分けて3つあります。
・月経前不快気分障害(PMDD)
・月経困難症
業務や日常生活に支障が出るほどの生理痛や月経量、異常な感情の起伏などを感じたら、一度近所の婦人科系へ受診することを強くお勧めします。