読者・ユーザーの皆さまから頂いた質問に対して、産業保健師が回答するコーナーです。一般的な回答となりますが、参考になりますと幸いです。
ご質問
うつ病で休職していた同僚が、来月復職する予定です。身近にうつや休職を経験した人がおらず、今から対応に不安があります。どのように同僚に接するのが良いのでしょうか?
産業保健師からの回答
初めまして、ご相談をありがとうございます。ハワユ産業保健師チームです。
同僚の方が来月復職予定なのですね。こころの不調で休職されて復職となると、どのように接してよいか悩まれると思います。
基本的にはこれまで通りでOKですが、接し方のポイントは2つありますのでご紹介させて下さい。
1.挨拶を積極的にする
人によっては、「休職してしまい迷惑をかけた」「復職しても迷惑をかけてしまうのでは」と、罪悪感や自責の念を抱えたまま復職する方もいます。
そこで、"あなたはここにいて良いんだよ"という存在自体を認めるメッセージを発信することが大切です。
その時に有効なものが挨拶なのです。「おはようございます」「お疲れ様でした」など積極的に声がけをしてみましょう。
2.時々困りごとがないか聞いてみる
復職直後の人は本調子ではありません。うつ病などのこころの不調からの回復には復職後、数ヶ月かかります。つまり、復職しながら数ヶ月かけて以前の業務遂行力を取り戻していくイメージです。
そのため、復職したのだから休職前と同様の業務ができるはず、と思い込むのはNGです。
本人も”すぐに慣れなきゃ”と焦り、キャパシティを超えて業務をしようとする方もいます。そのため、こちらから積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
少しずつ環境や業務量に慣れてもらえるよう見守りつつ、本人へ困りごとがないか聞いてください。 腫れ物に触る感じになってしまうとお互い居心地が悪くなります。
まとめ
②困っていることがないか時々聞いてみる
この2つを意識してみてください。また、休職者が出た場合、質問者さんをはじめとした同僚の方の業務負担が増えることもあるかと思います。質問者さん自身の心身の状態にも、ぜひ耳を傾けてあげてくださいね。
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