生理

子宮内膜症とは?原因・症状・治療法まで

「子宮内膜症」という病名を、一度は聞いたことがあるかと思います。しかし、実際に自分がかかってみるまで詳しい症状を知らなかったという方もいらっしゃいます。原因や症状を知っておくことで、早めに気づき、対処することも可能になりますので、ぜひ一度読んでみて下さい。

子宮内膜症とは

子宮内膜の組織・もしくは似たような組織が、卵巣や卵管など子宮内膜以外の場所に作られることです。子宮内膜にある組織は、通常生理時に血となって剥がれ落ち、膣から体の外へ排出されます。しかし、子宮内膜以外の場所に作られてしまうと、生理の時に血がうまく排出されずに溜まってしまうのです。

「チョコレートのう胞」は子宮内膜の一種

卵巣に作られると、出血が溜まって袋のようになってしまうのですが、見た目が茶色いドロドロのチョコレートに見えることから「チョコレートのう胞」とも呼ばれます。

つまりチョコレートのう胞は、卵巣にできた子宮内膜の一種です。体の外に排出されないため、卵巣が破裂する可能性もあり、手術をして取り除きます。

中には肺・膀胱・腸などに出来てしまうことも

内膜組織が他の箇所に出来た場合、子宮以外のところで生理が起きているということなので、生理のたびに子宮以外で出血が起きてしまいます。例えば内膜組織が肺に出来た場合は肺に穴があく「気胸」に、腸にできると腸が狭くなりうまく排便できない「腸閉塞」のような状態になることがあります。

子宮内膜症のピークは30−34才

子宮内膜症の頻度は、女性10人の内1人と言われています(日本婦人科腫瘍学会より)。20-30代で発症することが多く、ピークは30−34才と言われています。

10代で生理周期や生理痛の問題が特にない方でも、大人になってから生理痛や腰痛が強くなった場合は一度婦人科を受診しましょう。

子宮内膜症の原因

明らかな原因はわかっていませんが、子宮内にある生理の血が、膣方向とは逆である卵管や卵巣などの方向へ流れてしまうことで起きる可能性が指摘されています。

生理のたびに病状が進行するため、生理回数が多い場合(例えば妊娠回数が少ない・生理周期が短い・初経が早いケースなど)では発症の頻度が高いと言われています。

子宮内膜症の症状

・下腹部痛

・腰痛

・排便時の痛み

・性交痛

不妊の原因となることもあり、内膜症をもつ女性の3割に不妊があると言われています。

子宮内膜症の治療

①薬を使用した治療

痛みへの対症療法として、痛み止めの内服をします。また、低用量ピルや低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬、黄体ホルモン剤などの内服を行います。

②手術

妊娠希望がある場合は病巣のみを切除します。一方で、妊娠の希望がない場合は子宮や卵巣・卵管を摘出することもあります。

保健師のReal Voice

子宮内膜症=不妊ということではありません。WHOによると、不妊の約半数は男性側に要因があると言われており、婦人科疾患が不妊原因の全てではありません。

ただ、定期的に婦人科の検査を受けることで異常を早めに発見できます。お話を伺っていると、適切な介入をすることが、後悔を減らすことに繋がると感じています。

採卵など不妊治療をされている方からは「もっと早く治療していればよかった」「生理の問題と不妊の関連性を知らなかった」といった声が聞かれることは少なくありません。

知識が普及し婦人科がもっと身近になることで、「もっと早く病院に来ていれば・・・」という声は減らせるのではと考えています。

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ハワユ産業保健師チーム

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